監理支援事業協議会

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定例会&勉強会

  • 定期的な情報共有会の開催
  • 制度改正や各種手続に関する勉強会・意見交換会の実施

 法改正や運用ルールの変更に迅速に対応するには、日々の情報共有と制度理解の深化が欠かせません。CSSCでは、会員間での定期的な情報交換の機会を設け、実務に直結する制度運用のポイントを学ぶ場を提供しています。

第1回 定例会

2025年6月26日(木曜日)9:30~10:40

 学校法人HIRO学園 定住外国人学習センター(CLLR)センター長であり、一般社団法人DiVE.tv 代表でもある牧野佳奈子様をお迎えし、在日ブラジル人学校に通う高校生に対する日本語学習支援の取り組みや、キャリア形成に向けた支援の現状についてお話を伺いました。ご講話では、在留外国人の子どもたちが置かれている教育環境や言語的課題に加え、卒業後の進路における選択肢の少なさや就職支援の必要性について具体的な事例を交えてご紹介いただきました。特に、すでに外国人材(技能実習生や特定技能外国人)を受け入れている企業との連携が、進路支援の一助となりうるとの視点は、参加者にとって新たな気づきとなりました。定例会では、外国人材を採用している企業や監理団体の立場からも意見交換が行われ、今後の連携の可能性を探る有意義な場となりました。

第2回 定例会

2025年7月24日(木曜日)9:30~10:40

 農林中金総合研究所 主事研究員(リサーチ&ソリューション第1部)石田 一喜様をお迎えし、『農業分野における育成就労制度の概要を踏まえたポイント』と題してご講話いただきました。講話では、農業分野における外国人材受入れの現状や、育成就労制度と特定技能制度の位置づけについて、制度設計や実務上の観点から分かりやすくご説明いただきました。特に、農業分野では特定技能制度において派遣形態が認められていることが、現場のニーズに適合し、育成就労制度の利用が伸び悩んでいる一因であるとのご指摘があり、分野ごとに制度運用上の課題が異なることを改めて認識する機会となりました。講話後には、農業分野を取り扱う監理団体との間で活発な意見交換が行われ、今後の制度活用や支援の在り方について理解を深める貴重な場となりました。

第3回 定例会

2025年8月26日(火曜日)9:30~10:40

 株式会社VIJAgate 代表取締役の山下蓮様をお迎えし、『ベトナム送出機関の現状今後の対応と戦略』と題してご講話いただきました。講話では、人材募集の混乱、日本語教育の低下、面接後の辞退増加など、送出現場で起きている実態を具体的にご説明いただき、参加者一同、大きな学びを得ました。また、育成就労制度開始に向けたN5取得義務や手数料上限の導入など、日本側にも影響を与える制度変更に触れられ、「選ばれる国であり続けるための対応」が求められているとの指摘が印象的でした。講話後には活発な質疑応答が行われ、参加者それぞれが今後の方針を考える契機となりました。

第4回 定例会

2025年9月30日(火曜日)9:30~10:40

 第4回定例会では、会長の澤村美喜が、翌日に新潟県で開催されるセミナーで発表予定のテーマ「育成就労制度を踏まえた優良な監理団体の見分け方」について講話を行いました。講話では、育成就労制度の施行により監理団体に求められる役割がどのように変わるのかを示し、とりわけ企業経営に対してセーフティネット役を果たす監理団体の重要性を説明されました。さらに、公開されている情報だけでなく、質問の仕方を工夫することで監理団体の優良性を見極められる具体的な方法や着眼点が紹介され、参加者にとって実践的な学びの機会となりました。会員からは「広く発信できる内容であり、業界全体の信頼向上に資するものだった」との前向きな評価が寄せられ、活発な意見交換を通じて理解を深める場となりました。